この記事のポイント
- ジョーティッシュでは9つの惑星(ナヴァグラハ)を使い、ラーフ・ケートゥという影の惑星を含む
- 惑星は自然的吉凶と機能的吉凶に分類され、ラグナによって役割が変わる
- 各惑星には固有の象意・支配星座・ダシャー期間があり、合計120年のサイクルを構成する
- 惑星の品位(高揚・ムーラトリコーナ・定座・減衰)が力の強さを大きく左右する
- 減衰惑星もニーチャバンガなどの特殊条件で解消されることがある
ジョーティッシュ(インド占星術)において、惑星は「グラハ(Graha)」と呼ばれます。サンスクリット語で「掴むもの」を意味し、天体が私たちの運命や意識に影響を及ぼす力を象徴しています。「ナヴァ(Nava)」は数字の9を意味し、「ナヴァグラハ」とは9つの惑星の総称です。
西洋占星術では天王星・海王星・冥王星を含む10天体を使用しますが、ジョーティッシュではこれらの外惑星は用いません。代わりに、ラーフ(龍頭)とケートゥ(龍尾)という月の軌道と太陽の軌道が交差するポイント(月の交点)を惑星として扱います。実体のある天体ではなく数学的な点ですが、ジョーティッシュでは非常に強い影響力を持つとされています。
吉星と凶星の分類
ジョーティッシュでは惑星を「自然的吉凶」で分類します。これは生まれつきの性質による分類です。
- 自然的吉星(シュバ・グラハ) ー 木星、金星、満月に近い月。恩恵や幸運をもたらす傾向がある惑星です
- 自然的凶星(パーパ・グラハ) ー 太陽、火星、土星、ラーフ、ケートゥ。試練や制約を通じて成長を促す惑星です
- 中性惑星 ー 水星。伴う惑星の影響を受けて吉にも凶にもなります
ただし、これはあくまで「自然的」な分類です。実際の鑑定では機能的吉凶が重要になります。ラグナ(アセンダント)によって、どの惑星がどのハウスを支配するかが変わるため、自然的凶星である土星や火星がラグナ次第で最大の吉星として機能することもあります。逆に、自然的吉星の木星や金星が機能的凶星になるケースもあるのです。
ここからは、9つの惑星それぞれの象意(意味するテーマ)、支配星座、ヴィムショッタリ・ダシャーにおける期間、そして基本的な性質を解説します。
ジョーティッシュでは、惑星がどの星座に位置しているかによって、その力の強さが大きく変わります。これを「品位(ディグニティ)」と呼びます。惑星の品位を理解することは、ホロスコープを正確に読み解くための基本です。
品位の4段階
- 高揚(ウッチャ / Exaltation) ー 惑星が最も力を発揮する星座に位置する状態です。その惑星の象意が最大限にポジティブに現れます
- ムーラトリコーナ(Moolatrikona) ー 自分の得意分野にいる状態で、高揚に次いで強い品位です。惑星が最も自然体で力を発揮できるポジションです
- スヴァクシェートラ(Swa-kshetra) ー 自分の支配星座にいる状態(ホームポジション)です。安定した力を発揮します
- 減衰(ニーチャ / Debilitation) ー 惑星の力が最も弱まる星座に位置する状態です。高揚の正反対の星座が減衰の星座になります
各惑星の高揚・減衰一覧
減衰している惑星が必ずしも悪い結果をもたらすわけではありません。「ニーチャバンガ・ラージャヨーガ」という特別な条件が成立すると、減衰が解消され、逆に強い力を発揮することもあります。品位だけで判断せず、ホロスコープ全体のバランスを見ることが大切です。
Haru Jyotishでは、生年月日・出生時刻・出生地を入力するだけで、9つの惑星すべての配置を自動的に計算・表示します。複雑な天文計算を自分で行う必要はありません。
確認できる情報
- 各惑星の星座(ラーシ) ー 9惑星それぞれがどの星座に位置しているかを一覧で確認できます
- ハウス配置 ー 各惑星が12のハウスのどこに入っているかが表示されます。ハウスは人生の各分野(仕事、恋愛、健康など)に対応しています
- 度数 ー 星座内の正確な度数が表示されるため、品位(高揚・減衰)の確認にも役立ちます
- ナクシャトラ ー 各惑星が位置するナクシャトラ(27宿)も確認できます。特に月のナクシャトラは性格や深層心理の分析に重要です
- 逆行状態 ー 惑星が逆行(見かけ上、後退して見える状態)しているかどうかも表示されます。逆行惑星は通常とは異なる形でその象意を発揮します
- シャドバラ(6種の強さ) ー 惑星の強さを6つの観点から数値化したシャドバラも確認できます。数値が高いほど、その惑星が人生に強い影響を与えます
AI鑑定機能では、これらの惑星配置を総合的に解釈し、あなたの人生のテーマや強み、注意すべきポイントをわかりやすく解説します。まずは自分のホロスコープを作成して、9つの惑星がどのように配置されているかを確認してみましょう。